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Mariko Hiromatsu

天然の錦鯉

『コイ』と一口に言っても、様々な種類のコイがいるのはご存じですか?



日本にいるコイには、

大きく分けて、日本在来の系統に近い『野生型』のコイ(ノゴイ)と、

大陸から導入された系統に近い『飼育型』のコイ(ヤマトゴイ)がいます。



ノゴイヤマトゴイに比べて体型が細長いなど、様々な形態的な違いがあります。

写真で比べるとノゴイのほうがスマートでシュッとしている印象です✨



現在は世界の鯉はひとくくりにコイ(学名:Cyprinus carpio)とされていますが、

日本在来のコイは遺伝的にも形態的にも大陸のコイとは違いが大きい!

ということで、別の学名をつけるべきという考えが提唱されているそうです。



ノゴイは現在琵琶湖の深いところにしか存在せず、

絶滅の恐れがあると言われています。

守らなければならない貴重な存在です💦🐟



現在養殖されているコイはほとんどがヤマトゴイになります。

広松鯉家で養殖している食用鯉もヤマトゴイです。



日本人におなじみの観賞用の『錦鯉』や、

うろこが少なく改良された『ドイツ鯉』なども、

そのルーツは大陸から導入された鯉となります。



錦鯉は約200年前、江戸時代に誕生しました。

現在の新潟県長岡市周辺の地域で食用鯉の養殖をしていたところ、

突然変異で色のついた鯉生まれたため、

一部の農家の人々が色のついたコイを育てたりかけ合わせたりしていった結果、

美しい色のついた錦鯉が誕生したと言われています。



そう、突然変異で色がついたコイが本当に出るんです!たまに。

広松鯉家の生け簀にも時々混ざっています。


そしてその色鯉をペットとして育てたいと思った江戸時代の人々の気持ち、

よ~くわかります!


我が家でも見つけた色鯉をペットとして自宅の水槽で飼育しています。

名前は『金ちゃん』です。



かわいいでしょ?🥰

期待されていた綺麗さではないかもしれませんが、、、。

体表は金色で、頭の後ろにある黒い模様が

チャームポイントです♡


これが錦鯉の始まりの姿なのですね~

まだまだ素朴な色合いです。



ちなみに広松鯉家で扱っている食用鯉は

みんなこんな感じの黒色をしています。

育てる場所や餌でも多少色は変わります。






こういった色鯉を掛け合わせていった結果、あの美しい錦鯉が誕生したのですね。

長い年月と美しさを追求した人々の努力のたまものなわけですね!



色鯉ですが、養殖をしているとわかりますが上から見ると色がかなり目立ちます。

おそらく空からコイを狙う鳥はまずこの色鯉を狙うのではないでしょうか💦


「色鯉がいるな~と思っていたけど数日後には姿が見られなくなったよ」

という話を聞くと、

自然界の厳しさを想像させられます(/_;)


ちょっぴり切ない天然錦鯉のお話でした!







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